種類や効果もさまざまな育毛剤の中から、自分にあったものを選ぶときのポイントを解説します。
脱毛症状とヘアサイクル
- 育毛剤を使い始めたものの、なかなか効果を実感できないという人もいるでしょう。育毛剤は「毛生え薬」ではないため、実際に発毛の効果を得られるようになるまでには時間がかかってしまいます。人間の毛髪には細胞の発生から脱毛までの周期(ヘアサイクル)があります。育毛剤はこのサイクルを活性化させ、なるべく丈夫で寿命の長いか毛髪を作ることを目的としています。
ヘアサイクルでは、まず頭皮の内側で毛母細胞という毛髪のもととなる細胞が生成されます。細胞が大きくなると皮膚の上にまで伸びてゆき、これが髪の毛になります。髪の毛は放っておけば永遠に伸び続けるわけではなく、毛母細胞が寿命を迎えると自然に抜け落ちます。毛髪が健康的な人は、この髪の毛のもととなる細胞に力があり、丈夫で長持ちをする毛髪を作ることができています。
薄毛の症状が出る人は、この毛髪を作る細胞が弱くなっており、生えてくる毛髪にコシやハリがなくなっています。毛髪自体の寿命も短いので、次第に毛髪の本数が減少していってしまいます。ヘアサイクルでは、一度抜け落ちた毛根から再び毛母細胞ができるまで数週間程度のインターバルがあるため、脱毛のスピードが早まると髪の密度は少なくなってしまいます。
まずは自分のヘアサイクルのどこに問題があるかを考え、それを補う育毛剤を選んで使うようにしましょう。また実際の効果が出るまで少なくとも数カ月はかかるものと理解し、気長に使用を続けてください。